「発酵はわかるけど、ローフードってちょっと意識高い系のイメージがあって」
先日、経理を担当してくれている方から、こんな言葉を聞きました。その一言が、ずっと伝えたかったことを話すきっかけになりました。
ローフードって、意識高い系?
「ローフードって意識高い系ですよね?」——受講生の方からも、友人からも、何度となく聞かれてきた言葉です。
同時に、こんな言葉もよく聞きます。「発酵、良いですよね。最近興味があって」
そして面白いのは、発酵を続けているうちにローフードに興味が出てきた、という方。ローフードを学んでいたら発酵が気になり始めた、という方。どちらの入り口から来ても、同じところにたどり着く人が多いのです。
それは偶然ではありません。発酵とローフードは、実は「リビングフード」という一つの考え方でつながっているからです。
発酵とローフードをつなぐ、リビングフードという考え方
リビングフードとは、生きた栄養素や微生物がそのまま活きている食べ物のこと。
発酵食品の中には生きた菌がいます。味噌や麹、甘酒といった発酵調味料はその代表です。ローフードが大切にするのは、素材に火を入れすぎず、もともとの姿のままいただくこと。
方法は違っても、どちらも「生きたものをいただく」という点で同じ方向を向いています。
腸活という言葉が広まっていますが、発酵食品とローフードの組み合わせには、生きた菌と、その菌のエサになる食物繊維を、同じ食卓で取り入れられるという良さがあります。

私自身が感じた変化
発酵とローフードを本格的に組み合わせ始めたのは、10年ほど前のことです。
最初に気づいたのは、食後の軽さでした。食べたのに重たくない。派手な変化ではないけれど、毎日の積み重ねの中で、確かに何かが変わっていく感覚がありました。
内側から整っていく、という感覚が一番近いかもしれません。
&RAW LIVING に込めたこと

書籍『&RAW LIVING Step1 ローフードの教科書』を書いたのも、この感覚を伝えたかったからです。
本の中では「リビングフードとは、生きた栄養素や微生物がそのまま活きている食べ物を取り入れる食習慣」と定義しています。発酵食品もローフードも、このリビングフードの一部として位置づけています。
食べる順番や、腸とマイクロバイオームの関係など、「なぜそうするのか」を、できるだけわかりやすく、実践的にまとめた一冊です。
「意識高い系」を、体験してみると
発酵プランナー講座(現 発酵アルケミストコース)でも、ローフードのレッスンでも、よく聞かれます。「ローフードってハードル高いですよね?」
でも体験してみると、みなさん口をそろえて言います。「思ったより実践できます」と。難しいのは言葉のイメージだけで、やっていることはとてもシンプルです。
今日から始められること
難しく考えなくて大丈夫です。朝のスムージーに旬のフルーツを一つ加える。味噌汁に、生のものを一品添える。ちゃんと発酵したお漬物を食卓に出す。それだけでも、発酵とローフードが自然に食卓でつながります。
完璧にやろうとしなくていい。少しずつ、体が心地よいと感じる方向へ。それが続く食習慣の始まりだと思っています。
発酵とローフードを取り入れる3つのポイント
- 無理をしないこと
全部を変えようとしなくて大丈夫。朝に旬のフルーツを一つ、それだけでも十分な始まりです。 - 発酵食品を日常に
味噌汁、お漬物、納豆。特別なものでなくていい。毎日の食卓にすでにある発酵食品を、少し意識してみてください。 - 素材をそのまま味わう
加熱しすぎず、発酵させて、生のままで。素材がもともと持っている味わいをそのまま受け取ることが、リビングフードの考え方です。
「意識高い系」に見えていたものが、「これなら私にもできそう」に変わるきっかけになれたら嬉しいです。
この考え方は、東京・渋谷で開催している発酵アルケミストコースの根底にもあります。講座では、この感覚を体で確かめるところから始めます。
※ この記事は、2026年4月にニュースレター(vol.01)でお届けした内容を、JOURNAL 用にまとめ直したものです。情報提供を目的としており、医療的なアドバイスではありません。
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