
ロースイーツとは
砂糖・小麦・乳製品を使わない身体に優しい美味しいスイーツ
ロースイーツとは?白砂糖・小麦粉・乳製品不使用で“栄養を生かす”スイーツ
ロースイーツは、48〜50℃以下で仕上げる“生”発想のスイーツ。
白砂糖や小麦粉、乳製品を使わず、ナッツ・フルーツ・天然甘味料・カカオなどの素材で作ります。
加熱を抑えることでビタミンや酵素、ミネラルをできる限りキープでき、見た目の華やかさと“罪悪感のなさ”を両立できるのが魅力です。
ロースイーツとは?|基本の考え方と特徴

ロースイーツとは、白砂糖や小麦粉、乳製品を使わずに、できる限り加熱を避けて作るスイーツのことです。
「食べるサプリメント」とも呼ばれ、ナッツやドライフルーツ、天然甘味料(メープルシロップやアガベシロップなど)、カカオ、スーパーフードなど、栄養価の高い素材を使い、栄養をできる限り生かすことを特徴としています。
普通のお菓子との違い|材料・甘味料・製法の比較
ロースイーツは「焼かない」「精製糖を使わない」「乳や卵を使わない」という3つの点で、一般的なスイーツと大きく異なります。
その目的は、素材に含まれる栄養素(酵素・ビタミ ン・ミネラル)をできる限り壊さずに生かすこと。
ロースイーツの栄養とメリット|ビタミン・ミネラル・食物繊維





ロースイーツの魅力は、「美味しく食べながら栄養を取り入れられること」にあります。
一般的なお菓子では加熱や精製によって壊れてしまう栄養素も、ロースイーツではそのまま保持しやすいのが特徴です。
ロースイーツによく使われるナッツやフルーツ、スーパーフードには、ビタミン・ミネラル・酵素・食物繊維・ポリフェノールなどが豊富に含まれています。これらの成分が相互に働き、美容・代謝・免疫力サポートに役立ちます。
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主な栄養とその効果
ビタミンC・E・βカロテン
抗酸化作用があり、肌や細胞を酸化ストレスから守ります。美容やアンチエイジングに欠かせない成分です。
ミネラル(マグネシウム・カリウム・鉄など)
体内の酵素反応を助け、代謝やエネルギー産生をサポートします。疲れにくい体づくりに役立ちます。
食物繊維
腸内環境を整え、デトックスや便通改善を助けます。満腹感を得やすく、食べ過ぎ防止にもつながります。
酵素(エンザイム)
消化・吸収をサポートし、食後の負担を軽減します。48〜50℃以下の調理により、生きた酵素を取り入れることができます。
ポリフェノール・フラボノイド
カカオやベリー類などに多く含まれる抗酸化成分。老化や炎症を防ぐとともに、血流をサポートします。
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ロースイーツは、単なる「甘いお菓子」ではなく、心と体のバランスを整えるナチュラルスイーツ。
疲れた時のご褒美にも、日常の栄養補給にもおすすめです。
よく使う材料と代替表|ナッツ・天然甘味料・乳製品の代わり




よく使われる素材と代替の一例
これらの素材は「代替」ではなく、
身体にやさしく、栄養を生かす新しいスイーツづくりのベースでもあります。
ナッツやフルーツの自然な甘みや脂質が調和し、
焼かなくても深い味わいと満足感を生み出します。
代表的なロースイーツレシピ|チーズケーキ/タルト/ブラウニー/アイス
ロースイーツには、焼かずに作るとは思えないほど本格的な味と見た目のスイーツが多くあります。
ここでは、代表的な4種類を例に、それぞれの特徴や使う素材のポイントをご紹介します。
ローチーズケーキ
カシューナッツやココナッツオイルをベースに、レモン果汁で酸味をつけてチーズのようなコクを再現。
白砂糖の代わりにメープルシロップを使い、冷やし固めるだけでなめらかな口どけに。
おすすめ素材:カシューナッツ、レモン果汁、メープルシロップ、ココナッツオイル



ロータルト
ナッツとデーツを砕いて作る生地に、フルーツピューレやローチョコレートを重ねたデザイン性の高いスイーツ。
食感のコントラストを楽しめ、華やかな盛り付けにも向いています。
おすすめ素材:アーモンド、デーツ、カカオバター、季節のフルーツ



ローブラウニー
焼かずに仕上げる濃厚ブラウニー。カカオパウダーとナッツを使い、しっとり食感に。
白砂糖を使わない自然の甘さと、カカオの香ばしさ が特徴です。
おすすめ素材:ローカカオパウダー、クルミ、アーモンド、デーツ



ローアイスクリーム
乳製品を使わず、ココナッツミルクや冷凍フルーツで作る植物性アイス。
素材の自然な色味と甘味を活かし、ビタミン豊富で軽い口あたりに。
おすすめ素材:バナナ、ココナッツミルク、ブルーベリー、スピルリナパウダー



まとめ
どのロースイーツも、“焼かないのにおいしい”理由は、素材の力を最大限に生かしているから。
栄養も見た目の美しさも、どちらも叶えるデザートとして、日常にも特別な日にも楽しめます。
さらにテクニックを磨けば、クッキーやシュークリーム、ローチョコレート、パンケーキ、オペラケーキ、クリームブリュレ・プリンなど...
より多彩なロースイーツを楽しむことができます。
ロースイーツづくりは、混ぜる・固めるというシンプルな工程の中に、温度管理や素材の相性などの繊細なコツが詰まっています。
滑らかな食感や美しい層を作るための“温度・時間・組み合わせ”を学ぶことで、プロのような仕上がりに近づきます。









ローフードとのつながり
「ロー」とは Raw(生の・生きた) の意味で、栄養素をできるだけ壊さずに摂ることを目的とした食事法です。
ロースイーツはその考えをスイーツに応用し、甘さや見た目の美しさを楽しみながら、身体に優しい栄養を届けるデザートです。
ロースイーツは “食べるサプリメント” とも呼ばれ、健康と美容の両方を大切にする人に愛されています。
自然の恵みを生かし、心も体も喜ぶスイーツ。それがロースイーツの魅力です。
ローパティシエ製法のポイント|口どけ・甘さ・保存性の設計
ロースイーツづくりは、単に「焼かない」だけではありません。
素材の特性を理解し、温度・食感・甘さのバランスを見極めることが重要です。
当協会では、理論に基づいた「ローパティシエ製法」を体系的に指導しています。
1. 口どけの設計
カカオバターやココナッツオイルなど、温度で融ける素材の特徴を活かし、
冷やしても固くなりすぎず、口に入れるとふんわり溶けるような食感を目指します。
素材の組み合わせと温度管理で「なめらかさ」を再現します。
2. 甘さのバランス
白砂糖ではなく、メープルシロップやデーツなど天然由来の甘味料を使用します。
甘さだけでなく、香りやコク、後味の軽やかさを設計し、
フルーツやナッツの自然な甘みを引き立てるのがローパティシエの感性です。
3. 保存性の工夫
ロースイーツは保存料を使わない分、
水分量・脂質バランス・温度管理が味と安全性を左右します。
冷凍や冷蔵を前提に、解凍後の食感が変わらないように工夫するのも技術のひとつです。
4. 色と香りの持続性
加熱しないロースイーツでは、天然素材の色や香りを保つことが重要です。
抗酸化力の高い素材(スピルリナ、カカオ、ベリー類など)を活用し、
美しい発色と風味を長く保つ工夫を行います。
5. 心と体を満たすスイーツへ
ローパティシエ製法の目的は、
「美味しさ」と「栄養」「美しさ」を同時に叶えること。
見た目の華やかさの奥に、素材の生命力を感じられるようなスイーツづくりを目指します。
Q&A|よくある質問
Q1. ロースイーツはオーブンを使わないのですか?
A. 基本的に「焼かない」のが特徴です。
“冷やして固める”・“低温で水分を飛ばす”という発想で、素材の風味と酵素を守ります。
さらに、ローフードのテクニックを応用し、ディハイドレーター(乾燥機)や冷蔵・冷凍を活用して、
食感や口どけを自在に表現します。
Q2. ロースイーツはどのくらい日持ちしますか?
A. 保存料を使用しないため、市販品ほどの保存性はありませんが、
冷蔵で2〜3日、冷凍で2〜3週間を目安に楽しめます。
冷凍後は、ゆっくりと自然解凍することで風味を損なわずに味わえます。
Q3. どんな材料を使うのですか?
A. 主にナッツ、ココナッツ、ドライフルーツ、天然甘味料、カカオ、スーパーフードなどを使用します。
卵・乳製品・白砂糖・小麦粉を使わず、植物由来の素材で構成します。
素材の選び方ひとつで、味・食感・色合いの表現が大きく変わります。
近年はアレルギーやサステナビリティの観点から、ナッツフリーのロースイーツも注目されています。
Q4. カロリーは高くないですか?
A. ナッツやココナッツはエネルギーが高めですが、
その分、良質な脂質・ビタミン・ミネラル・酵素を豊富に含みます。
少量でも満足感があり、血糖値の急上昇を抑えられるのがロースイーツの魅力です。
Q5. ロースイーツはどこで学べますか?
A. ローフードと発酵に精通した料理家・安藤千英が代表を務める
「&LAB TOKYO」を母体としたローショコラティエ協会の
ロースイーツマイスター講座およびローパティシエ講座で学べます。
初心者からプロ志向の方まで、段階的に体系的に学べるカリキュラムを用意しています。
さらに学ぶ|おすすめ書籍とローパティシエ講座
ロースイーツの魅力をさらに深く学びたい方へ。
ここでは、理論から実践まで体系的に理解できる書籍と講座をご紹介します。
『&RAW LIVING Step1 ─ ローフードの教科書』
医師監修によるエビデンスと理論をもとに、
酵素栄養学・発酵・ローフードの基礎をわかりやすく解説した一冊。
“健康的に美しく生きる”ための食習慣を身につけたい方におすすめです。
ロースイーツマイスター講座
「ロースイーツを作れるようになりたい」方のための実践講座。
素材の選び方、フードプロセッサーの使い方、甘味料の調整、保存のポイントまで、
基本をしっかり学びながら、美味しく美しいスイーツづくりを体験できます。
ローパティシエ講座(プロフェッショナルコース)
より高い技術とデザイン性を追求した上級クラス。
カフェ・パティスリー・商品開発など、実際の販売にも活かせる
「再現性の高いレシピ構成」と「プロの仕上げテクニック」を体系的に習得します。
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食を仕事にしたい方へ
ロースイーツやローフードの知識は、
カフェ・料理教室・オンライン講座・商品開発など、幅広く応用できます。
自分のライフスタイルに合わせて、食の学びを仕事へつなげてみませんか?


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