
リビングフードとは
生きた食べ物がカラダを変える!リビングフードの魅力とは?
リビングフードとは?自然の恵みを活かした食事法
目次
▶︎ リビングフードとは
▶︎ リビングフードの特徴
▶︎ リビングフードのメリット
▶︎ リビングフードの歴史と提唱者
▶︎ ナチュラルハイジーン・ローフードとの関係
・ナチュラルハイジーンとは
・ローフードとの違い
・リビングフードの位置づけ
・3つの食の関係まとめ
▶︎ リビングフードの実践法
▶︎ リビングフードを学ぶ
リビングフードとは?

リビングフード(Living Food)とは、「生きた栄養を最大限に活かした食事法」のこと。
熱に弱い酵素やビタミン、ミネラルを壊さずに取り入れることで、
体内の消化や代謝を助け、自然治癒力を高めることを目的としています。
このリビングフードの考え方は、19世紀のナチュラル・ハイジーン(自然健康法)にルーツがあります。
「人は自然と調和することで本来の健康を取り戻す」という思想のもと、
生の食材を中心に、酵素・ビタミン・ミネラルを壊さずに取り入れることが重視されてきました。
その後、エドワード・ハウエル医師による酵素栄養学(Enzyme Nutrition)や、
アン・ウィグモア女史が提唱したウィートグラスやスプラウト食の実践が広まり、
やがて「自然と共に生きる食文化=リビングフード」という概念が確立します。
今では、発酵やローフードの考え方とも深く結びつき、
“生きた食材がもたらすエネルギーを感じながら、心と体を整える”という
新しいライフスタイルとして世界中に広がっています。
リビングフードの特徴

リビングフードの一番の特徴は、“生きた食材をそのまま活かす” こと。
加熱を最小限に抑え、野菜や果物が本来持つ酵素・ビタミン・ミネラル・ファイトケミカル(植物色素)などの栄養を、
壊さずに取り入れることができます。
食材の色、香り、食感──すべてが“自然のまま”であるため、
食べるたびに体がリセットされるような軽やかさを感じるのも特徴です。
1. 酵素を生かす「非加熱調理」
リビングフードでは、48℃以下を目安に調理を行い、
熱に弱い酵素や栄養素を守ります。
これは、体内の酵素を節約し、消化の負担を軽くして代謝をサポートするという考えに基づいています。
また、食材の持つ“自然の風味”を引き出せるのも魅力です。
2. 食材が持つ“生命エネルギー”
野菜や果物、スプラウト(発芽食材)は、収穫後もしばらく“生きている”食材。
その生命力をそのまま取り入れることで、体の内側からエネルギーが湧くような感覚を得られます。
スムージーやコールドプレスジュース、マリネ、サラダなどは、
このエネルギーをダイレクトに感じられる代表的なメニューです。
3. 発酵との調和
リビングフードと発酵は、どちらも**「微生物の力を生かす」**という共通点を持っています。
生きたままの麹や発酵調味料を組み合わせることで、
旨味や香りが広がり、より深みのある味わいに。
発酵食品に含まれる酵母や乳酸菌も、リビングフードの世界では大切な“生きたパートナー”です。
4. 見た目の美しさと五感の満足
リビングフードは、食べるだけでなく「見る」「香る」「触れる」ことも大切にしています。
自然の色が持つ癒しの力や、カットした断面の美しさは、
まさに“食べるアート”。
美しさを感じることもまた、体を整える一つの栄養です。
リビングフードのメリット

リビングフードは、体の内側からエネルギーを整え、
“食べながら整う”という感覚を実感できるライフスタイルフードです。
1. 酵素の力で代謝がスムーズに
生の食材に含まれる酵素は、消化を助け、体内の代謝酵素の負担を軽減します。
結果として、代謝バランスが整い、疲れにくく・太りにくい体づくりをサポートします。
2. 抗酸化成分によるアンチエイジング
ビタミンC・E、ポリフェノール、カロテノイドなどの抗酸化物質を壊さず摂れるため、
細胞レベルで酸化ダメージを防ぎ、肌や血管の若さを保ちます。
3. 腸内環境を整え、免疫力アップ
リビングフードに多く含まれる植物性乳酸菌・発酵食材・食物繊維が腸を整え、
免疫やホルモンバランスの安定にもつながります。
4. 精神の安定と集中力の向上
加工食品や糖質過多の食事で乱れがちな血糖値の波を穏やかに保ち、
思考のクリアさや集中力、感情の安定をサポートします。
5. 持続可能でやさしい食文化
動物性食材や過剰なエネルギー消費を抑えることで、
地球にもやさしい“サステナブルな食のかたち”を体現しています。
リビングフードの歴史と提唱者

リビングフードの起源は、19世紀のアメリカで広まったナチュラル・ハイジーン(自然健康法)にあります。
「人は自然と調和して生きることで、本来の健康を取り戻せる」という哲学から生まれたこの考えは、
後に“酵素栄養学”や“ローフード”という形へと発展していきました。
その思想を実践的な食事法として体系化したのが、アン・ウィグモア(Ann Wigmore)女史です。
彼女は小麦の若葉=ウィートグラス(Wheatgrass)の解毒作用や、
発芽(スプラウト)食品の生命力に注目し、
「食が持つ自然治癒力」を科学的に伝えたことで世界的なムーブメントを起こしました。
アン・ウィグモア女史は、ボストンにヒポクラティス・ヘルス研究所(Hippocrates Health Institute)を設立し、
がんや生活習慣病の代替療法としてリビングフードを広めたことでも知られています。
彼女の教えをもとに、ローフードや酵素栄養学を研究したエドワード・ハウエル医師が、
「食べ物の酵素が私たちの代謝を支えている」と提唱し、
リビングフードの理論的な基盤を築きました。
現代では、アン・ウィグモアの弟子たちが世界各地でその思想を受け継ぎ、
「ナチュラルハイジーン → ローフード → リビングフード」へとつながる食文化として広がっています。
リビングフードは単なる“生の食事法”ではなく、
「自然の法則に沿って、体の生命力を再び活性化させる食学」として進化を続けています。
ナチュラルハイジーン・ローフードとの関係
リビングフードの成り立ちをより深く理解するためには、
その根底にあるナチュラルハイジーン(Natural Hygiene)やローフード(Raw Food)との関係を整理しておくことが大切です。
それぞれの食の哲学はつながりながらも、少しずつ目的やアプローチが異なります。
ナチュラルハイジーンとは

ナチュラルハイジーンとは、19世紀のアメリカで複数の医師や自然療法家によって提唱され、
その後、ハーバート・シェルトン博士によって体系化された「自然健康法」です。
「自然の法則に従うことで、身体に備わる治癒力を最大限に生かす」という思想が根底にあります。
その基本理念は、
「自然の法則に従い、身体に備わった治癒力を最大限に生かす」
というもの。
食べ物だけでなく、睡眠・運動・呼吸・日光・水・感情といった「ライフスタイル全体」を整えることを重視しています。
食事法としては、以下のような特徴があります:
• 非加熱・自然のままの食材を中心にする
• 動物性食品や加工食品を避ける
• 食べ合わせ(フードコンバイニング)を重視する
• 体が求めるシンプルな味を大切にする
ナチュラルハイジーンでは、オイルよりもアボカドやナッツなど“そのままの食材”を推奨し、
自然界の姿に近い食べ方こそが、体の調和を保つと考えられています。
ローフードとの違い

ローフード(Raw Food)は、ナチュラルハイジーンの食思想をベースに、
「食材の酵素を壊さないよう、48℃以下で調理する」という実践的な食スタイルです。
栄養学の視点から、
-
酵素やビタミンを保持する
-
体内酵素の節約を促す
-
美容・ダイエット効果を高める
といった現代的なメリットが強調され、
料理法としてのアレンジ(スムージー、ロースイーツ、発酵との融合)へと発展しました。
リビングフードの位置づけ

リビングフードは、ナチュラルハイジーンの「自然と調和する生き方」と、
ローフードの「栄養学的アプローチ」の両方を包含した実践的な食文化です。
つまり、
ナチュラルハイジーン=思想
ローフード=実践法(食事スタイル)
リビングフード=その融合(ライフスタイル)
といえます。
リビングフードでは、生の野菜や果物に加え、
日本の発酵文化(味噌・麹・醤油・漬物など)を取り入れることで、
より身近で持続可能なスタイルへと進化しています。
3つの食の関係まとめ
リビングフードは、ナチュラルハイジーンの「自然と調和する生き方」と、
ローフードの「栄養学的アプローチ」の両方を包含した実践的な食文化です。
つまり、
ナチュラルハイジーン=思想
ローフード=実践法(食事スタイル)
リビングフード=その融合(ライフスタイル)
といえます。
リビングフードでは、生の野菜や果物に加え、
日本の発酵文化(味噌・麹・醤油・漬物など)を取り入れることで、
より身近で持続可能なスタイルへと進化しています。
リビングフードの実践法
リビングフードの基本は、「できるだけ自然のままの食材を、できるだけ生きた状態でいただく」というシンプルな考え方です。
特別な道具や厳しい制限がなくても、“今の暮らしに寄り添いながら” 取り入れることができます。
基本の考え方
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生(Raw)+発酵(Fermented)
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サラダやスムージーなどの“生の食材”に、発酵食品を組み合わせることで腸内環境を整えます。
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酵素と発酵菌が共に働くことで、体の内側から代謝とデトックスをサポートします。
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低温調理(48〜50℃以下)
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熱に弱い酵素やビタミンを守るため、加熱は最低限に。
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温かいスープや軽い蒸し野菜も「酵素を壊さない範囲」で取り入れます。
-
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自然の味を生かす
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白砂糖・精製塩ではなく、メープルシロップ・自然塩・レモンなどを使い、
素材の甘み・酸味・旨みを引き出します。
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化学調味料を使わず、“素材と調和する味”を大切にします。
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毎日の取り入れ方のヒント
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朝はスムージーやフルーツでスタート。体の目覚めを助け、消化の負担を減らします。
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昼はサラダボウルや発芽玄米など、エネルギーを満たす一皿を。
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夜は発酵食や温かいスープを合わせ、代謝を整えながらリラックス。
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間食にはロースイーツやドライフルーツ、ナッツを少量楽しむのがおすすめです。
無理なく続けるためのコツ
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完璧を目指さないこと。
1日のうち「1食だけリビングフード」にするだけでも十分です。
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旬と土地のものを選ぶこと。
輸入食材だけに頼らず、日本の季節食材や発酵文化を取り入れると続けやすくなります。
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体調に耳を傾けること。
体が冷えやすいときは、温かいスープやハーブティーを組み合わせてバランスを取ります。
リビングフードを学ぶ
リビングフードは、単なる食事法ではなく、
「自分と自然が調和する生き方」です。
旬の野菜や果物を通して自然のエネルギーを取り入れ、
素材そのものの香りや色、生命力を感じながら料理することで、
心も体も整っていきます。
リビングフードの考え方や実践方法は、
著書『&RAW LIVING Step1 ─ ローフードの教科書』で詳しく紹介しています。
ローフードの理論を基礎に、リビングフードの実践をさらに深めたい方は、
ローフードマイスター講座や発酵プランナー講座の学びもおすすめです。

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