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Upcycled Food
​アップサイクルフードとは

廃棄される素材に、新しい命を吹き込む。

富士山のふもとから、未来をつなぐ食のかたち。

Vin & Céréales ─ ワインと穀物が織りなす、山の恵みのグラノーラ。

アップサイクルフードとは

アップサイクルフード(Upcycled Food)とは、

本来は廃棄されてしまうはずの食材や副産物に、
新たな価値を与える“再生の食”です。

たとえば、ワイン醸造後に残る「ぶどうの皮や種」。
その中にはポリフェノールなど、豊かな栄養がまだたっぷりと残っています。

それを捨てずに、粉末や加工素材として再び食卓へ届ける──
そんな循環の発想から生まれたのが、私たちのアップサイクルフードプロジェクトです。

リサイクルが「元の形に戻す」取り組みだとすれば、
アップサイクルは「新しい価値として生まれ変わらせる」取り組み。

食の世界においては、環境負荷を減らしながら“おいしさ”を再構築するという
クリエイティブな挑戦でもあります。

ワイン醸造の副産物、ワインパミス。再生の物語はここから始まります。

富士山のふもとから生まれる、循環の食文化

私たち FUFP(Fuji Upcycled Food Project) は、
山梨のオーガニックで丁寧に育てられた葡萄──
そのワイナリーで生まれる「ワインパミス(ワイン醸造後のぶどうの搾りかす)」に着目し、
グラノーラやスイーツとして新たな命を吹き込む取り組みを行っています。

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ワインパミスとは?

ワインパミスとは、お酒でいえば「酒粕」のような存在。

近年、酒粕の栄養価が注目されていますが、
ワインの搾りかすも、きっと何か良いものがあるのでは?
そう考え、実際に成分検査を行ったところ、
ポリフェノールの含有量はワインのおよそ10倍にのぼることがわかりました。
 

私たちは、なるべく栄養価を壊さないように、
丁寧に時間をかけて低温乾燥を行っています。
ワインパミスは、加工方法によって栄養成分が大きく変動するため、
どのように扱うかが品質を左右する重要なポイントです。
 

土づくりから丹精込めて育てられた葡萄。
しかし、小規模なワイナリーでは、醸造後の副産物であるパミスを
加工・活用する余裕まではなかなかありません。

中には、飼料や土に返すなどの取り組みを行うワイナリーもありますが、
多くがそのまま廃棄されているのが現状です。

私たちは、そんなパミスに新しい命を吹き込む取り組みとして、
このプロジェクトをスタートしました。

この活動には、利益や大量生産の目的はありません。
“もったいない”という気づきと、“おいしい循環”を感じてもらうことが、
私たちにできる最初の一歩だと思っています。

活動はゆっくりと、けれど確かに続いています。

クラウドファンディングを通じて全国から寄せられた声や共感が、

今も次の季節へと背中を押してくれています。

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Vin & Céréales ― 葡萄と穀物から生まれるグラノーラ

「Vin & Céréales(ヴァン・エ・セレアル)」は、

ワインを意味する “Vin(ヴァン)” と、穀物を意味する “Céréales(セレアル)” から名づけました。

ぶどうと穀物──自然からの恵みをもう一度つなぐ、という想いを込めています。

 

ワインパミスを細かく粉砕し、オートミールやナッツと混ぜ合わせ、

低温でじっくりと焼き上げることで、香ばしくもやさしい甘みのグラノーラが生まれます。

香りの奥に感じるワインのアロマや、ほんのりとした酸味は、

葡萄の持つ自然な個性そのもの。

 

「おいしい」に循環を重ね、

食べるたびに、土や人、自然を感じてもらえるような一粒を目指しています。

 

このグラノーラは、ただの“食品”ではなく、

作り手や土地、季節の記憶が詰まった “物語のある食べもの” です。

私たちはこれを通して、

捨てられてしまうはずだった素材が、再び光を放つ瞬間を届けたいと考えています。

おいしい循環が生む未来

アップサイクルという言葉の本質は、

“もの”を再利用することではなく、

人と自然の関係をもう一度見つめ直すことにあると思っています。

 

ワインパミスを通して感じたのは、

小さな一歩でも、誰かの想いとつながることで、

確かに循環は生まれるということ。

 

この活動には利益の目的も、大きな仕組みもありません。

それでも続けていけるのは、

応援してくださる方々の声や、

「もったいない」という優しさの連鎖があるからです。

 

私たちがつくるグラノーラやお菓子は、

“食べることで環境を想う”という新しい文化のかたち。

その一粒が、未来への希望や、誰かの気づきになることを願っています。

 

これからもFUFPは、

季節ごとに異なる素材と向き合いながら、

「食べることの循環」をテーマに、ゆっくりと活動を続けていきます。

 

次の素材へ、次の季節へ。

富士山のふもとから、持続可能で美しい食の未来を描きながら。

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未来につなぐ食のデザイン

アップサイクルフードの本質は、「もったいない精神」だけではありません。
それは自然の恵みを最後まで生かし切る知恵であり、
“食べることを通じて社会とつながる”ための新しいアプローチです。

富士山のふもとで生まれたこの取り組みが、
誰かの心に小さなきっかけを残せたら――
それが、私たちFUFPの願いです。

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